コンサルタントの仕事と役割

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小売業を中心に何社かのお手伝いをしていると、会社や個人の、過去と現在そして未来の話をする機会が多々あります。
これまでの経緯、現状の課題、これから目指す姿は?など、興味深くお話を聞かせてもらっています。

会社の成り立ちや、これまでの出来事もさることながら、やはり興味深いのは働く方、お一人おひとりのエピソードです。
れぞれに過去の様々な出来事や経験があって、現在(いま)があるのだと実感します。同時に、これまでに構築してきたことがご本人の未来に繋がっていくことを思い、ますます楽しみにもなります。

「働く方々の歴史を紐解くこと」は、一緒に働く仲間にとっても貴重な情報になるのではないでしょうか。
日々の研修の1コマでも、「いままで、聞かれたことがなかった」という発言をよく耳にします。

私どもはヒアリングを重ねることで、企業や個人の課題解決、目標達成のお手伝いをすることを生業としています。そのため、各社・各人に類似した質問を投げかけてきました。
その際に「聞かれたことが無かったので、考えてみます」「聞かれた経験がないので、新鮮です」「こんな話を仲間としたことがなかったので、良い機会になりました」という反応をよくいただきます。

「聞かれたことがないから、言わなかっただけ」

上司の方が「どうしたいのか?どう思っているのか?部下の気持ちや考えがわからない」と仰るのを耳にしますが、そもそも「聞いていないだけ」というケースも多いのではないでしょうか。

先日、母校の大学生から「コンサルティングの仕事ってどんなことなのかわからないです」と言われました。就職活動する中でも、不透明な仕事と認識されているようです。
その場では「課題解決のお手伝い」とお伝えしましたが、課題を認識して実行するのは当事者の皆様であるので、コンサルタントは「パイプ役」というのも1つの役割なのでしょうね。

接客サービス業でもお客様へのヒアリングは重要とお話しています。
相手(他者)のことは、推測できていてもそれが真実とは限りません。憶測だけで終わらないように正確な把握を心がけることは、小売業のエキスパートにも、チームを率いる上司にとっても共通して求められるスキルの1つと言えますね。

それぞれのShinkaをお手伝いできるように、話す力とともに「聴く力」をさらに養いたい、と自省しております。

細野

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