小売業にとってロールプレイングとは

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販売の現場にいらっしゃる方々は一度でも耳にされたことがある「接客ロールプレイング」。
ここに”大会”とか”コンテスト”がプラスされると、嫌いという拒絶反応がよくあります。その思いも、否定しません。

ロールプレイング自体は、どのような業種でも用いられる、仕事を覚える・スキルアップするためのトレーニング手段です。小売業に特化しているわけではありません。
とはいえ、販売の現場では「ロープレ」「ロープレ大会」といった言葉で多くの商業施設・専門店などで実施されているメジャーな方法であり、「SC接客ロールプレイングコンテスト」をはじめ、各地で大会が開催されています。

個人的には「嫌いなことをわざわざしてまで、仕事をするような時代ではない。苦手より、得意で力を伸ばす!」という想いがあるため、「嫌い」という方は別の手段でスキルアップをすることをお勧めします。ただし、食わず嫌いではなく、一度は試してみてから嫌いになってほしい。欲を言えば、私の研修でロープレを実践するので、試しに参加してみてもらいたいと思います。

なぜなら、これまで出会ってきた接客のエキスパートたちが、ロープレ楽しい!ロープレのおかげで成長できた!と仰る姿を数多く見てきたからです。ロープレは、まずは自分の接客を他者に評価してもらい、得意なことや魅力的なところを言語化してもらう機会だと思います。決して、間違いや弱点を掘り下げる場ではありません。

さらには「接客をすることで売れる!」の疑似成功体験をする場所でもあります。店頭では思うような接客ができないという場合でも、ロープレの場だからこそ、その数分間、存分に自らの接客力を発揮できるのです。
ロープレで顧客を演じたプロの「お客様役」の方が、接客を受けた商品を忘れられず、後からお店に出向いて実際に購入してしまうというのもよく聞くエピソードです。それは「ロープレ用の演技」だけではない、真の「接客の力」が発揮されていたからこそ、起こり得ることではないでしょうか。

接客が得意です!と言えるような自信がある方よりも、初心者の方、苦手意識がある方こそ、一緒に取り組み共に成長できる機会が接客ロールプレイングだと思っています。

ぜひ、小売業のエキスパートを目指しトライしてみませんか?

細野真友子

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