「先生、フィードバックください」~接客ロールプレイング大会のできごと~

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接客サービス業のスペシャリストを育成できたら・・・という淡き夢を持ちながら、小売業の皆さまと一緒に店づくり・人づくりを支援させてもらっています。

小売業では「接客」「販売」のスキルを求められるため、様々な研修やアドバイスを依頼されます。
なかでも、接客ロールプレイングについては、各企業で取り組まれており、これまではセルフサービスと考えられていたブランドでも「接客力」を高めるための施策として、接客ロールプレイングコンテストを実施されるケースもあります。

今年も、ロープレコンテスト関連の研修や大会審査、大会向け個別特訓などで各地にお邪魔しています。
そして、素敵な販売スタッフ・接客サービス業に従事されている仲間たちから、私自身が様々な気づきと学びをもらっています。仕事に向き合う姿や人への思いやりに年齢やキャリアは関係なく、こんな方たちに出会えて幸せだな~と思う毎日です。

複数回の研修を経て、いざ「接客ロールプレイング大会」となると、私は指導者から審査員へと役割が変わります。

研修時に比べて成長されている姿を見ると、思わずコメントしたくなるのですが、公平・公正という観点から審査が終わるまでは得点に関係することは、発言を控えざるを得ません。しかしながら、研修時に細かなフィードバックを受けてきた受講者の皆さんは、講師である私が何も言わずに見守っていることに物足りなさがあるとのことで、「先生、フィードバックください」と声を掛けられます。

中には「先生、来年リベンジしたいので、何でも良いからフィードバックがほしいです」と、声を掛けてくる方もいました。ご本人の人事査定や評価などには影響しないにも関わらず、自己成長を望む発言に、尊敬の気持ちしかありません。

 
さて、このような発言について、部下を持つ上司である皆さんは、どのような感想を持たれますか?

世の中では、「若い子に指導することや声をかけることは慎重になる」「あまり厳しいことを言うと、辞めちゃうのではないかと心配になる」といった上司の声を聞きます。(店長やエリアマネージャーなどからも、お聞きしています。)

ここ最近、私に向けて「先生、フィードバックください」と発言された皆さんは、全員20代(前半の方も多数)です。その中には、研修スタート時は、そこまでエンジンかかっていなかった様子の方もいらっしゃいました。

人は変わるし、変われる。

いつ・どこで・どのようなタイミングかはわかりませんが、諦めずに見守っていきたいですね。
そして、そんな部下や後輩に出会えたら、惜しみなく自分の持っているスキルやノウハウを共有できる先輩でありたいなと思います。

今週も多くの接客サービスのスペシャリストたち&予備軍に出会えて楽しい1週間でした。
皆さま、暑い日々ですが、心は熱くも体はほどほどに冷やしながらお過ごしくださいませ。

 

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